こんにちは。


新卒看護師研修の続きをご紹介しますね。


新卒研修の講師は看護師だけではありません。看護師以外の専門職を講師に招いての研修もあります。
その一部をご紹介します。



まずは、検査技師さんによる研修です。なんで検査のこと？と思いますが、病気の早期発見、早期治療のために検査は欠かせません。患者さんが安全かつ、迅速に検査を受けられるように看護師が知っておかなければならないことが実はいっぱいあります。各種検査の目的や方法、採血スピッツの取り扱いや注意点、心電図のとりかたなど・・細かいことまで教えてもらいます。
続いては、理学療法士・作業療法士によるトランスファー研修です。トランスファーとは＝移乗介助のことです。
入院中の患者さんも、食事や排泄、入浴、検査、リハビリなどベッドから離れる時間があります。痛みや麻痺、傷がある患者さんも大勢います。しかし「痛いから動くのはやめておこう」「移動するのは人手もいるし大変だからやめておこう」と諦めてしまうと、みるみる廃用が進行してしまいます。患者さんの苦痛を最小限に、患者さん・介助者お互いにとって安全な方法でのトランスファー技術は患者さんのＱＯＬ向上につながるとても大切なスキルです。


今度は、言語聴覚士による嚥下、食事介助の研修です。まずは座学で嚥下の解剖生理からおさらいです。
そして実践です。嚥下機能が低下している患者さんの食事は、食形態や姿勢、介助方法など注意が必要です。
実際の病院食も見せてもらいながら、トロミの付け方や観察ポイントなども教えてもらいます。
食べることは、人間の生理的欲求の一つです。生きる喜びや、楽しみになります。当院では「口から食べることの大切さ」を多職種で共有し追求しています。